Ayesha

2020年11月10日

フィリピン漂流記

たまには旅行記でも。

なぜか分からないけど、2016年に初めてフィリピンという国を訪れてから

不思議と何回も行く縁ができた。

その中でも2年前の2月に旅行した時の思い出。

私は、仲良しの女の子3人で三回目のセブ島旅行に行った。

今回はセブ島に住むバジャウ族の生活を見てアイランドホッピングするツアーに申し込んだ。

バジャウ族とは水上に家を建て生活をする民族。水深30メートルまで潜り海産物を捕獲し

それを売って生計を立てている。

ただ、その生活は貧しくゴミだらけの海の上に住んでいる印象が強かった。

私達はツアーガイドとイカダみたいな船に乗り、乗ってから30分でモーターがトラブルを起こす。何とか調子が戻り最初の無人島に到着。

泳いだり、漁師の料理を楽しんだ。

空には分厚い雨雲が....風も強くなり、雨も降ってきた。

天気予報はそんなこと言ってなかったよね?と。次の島に行くのを辞めて危ないから帰ろうということになった。

しかし、強い雨風で帆が壊れた。近くに島があるからそこに避難しようということになった。

その島の名は、”モカボック島” 人口は300人ほど。

見知らぬ日本人3人組をたくさんの子供達が迎えてくれた。

島にはホテルなどは無く、多目的ホールに泊まることになった。島の人達が、服やカップラーメンを支給してくれた。

人生で初めてコンクリの床に寝る。台風で電気が止まり、島の公衆トイレは真っ暗で怖いからトイレは海で(笑)

行きに乗ってきたイカダ船は雨風でどこかに流されてしまったいた。携帯の電波も無くSOSの船も呼べない。

本当に帰れるのかな...と思いながらも、島の子供達がとてもフレンドリーで一緒にバスケしたり歌ったり踊ったりとても楽しかった。

生活は貧しいけれど、どの島人達もいつも笑顔。日本ではあれもやってこれもしなきゃという生活で,島では時間が止まっていたように思えた。

たまたま携帯の電波が入り、SOS船を呼ぶことができた。島人達に別れを告げ、帰るぞ!となったのだが高波が危険だということで島に引き返した。

結局、セブ島に帰れたのが四日目。すっかり空も晴れて波も穏やかになっていた。

帰りの飛行機は逃してしまったが、この台風で数人の人が亡くなったとニュースでやっていた。

こんな映画みたいな経験あるんだ、というか二度としたくないと思った。

無事に帰れた良かった😅

島人達と仲良くなった私達は、日本のお土産をたくさん持って再度その島を訪れた。

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